LGBT版そうだ京都、いこう!

日本のお寺で同性婚できる時代になったなんて!
是非お話を聞きたいということで、京都に伺った際Spindle+として取材にいきました。

住職川上全龍氏はアメリカ留学経験を活かし禅を体験したい外国人向けに英語での修行コースを提供されています。
またマインドフルネスのアプリ開発も手がけています。

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Spindle+:「なぜ同性婚を手掛けてみようと考えたのでしょう?」
川上さん:「留学を体験しアメリカではそれが当たり前であり、世の中がそういう方向に向かっている中
お寺だからやらないというのは不思議だと考えたからです。」

Spindle+:「お寺という環境で同性婚推進に問題はなかったのでしょうか?」
川上さん:「仏教自体は同性婚は禁止していません。現在神道の方では最初の結婚(イザナミとイザナギ)が
男女だという理由で禁止しているのですがこの二人は兄妹であり、矛盾した話です。
日本は歴史的に考えてそういう事に柔軟な捉え方をしていた国なのですが明治時代に入り、
近代化=西洋化とし、「キリスト教思想導入」や「富国強兵」等を推し進める上で
同性愛に対して悪とする思想が根付いていったのです。」

Spindle+:「日本古来の文化は決して同性愛に厳しいものではなかったのですね。」
川上さん:「そうですね。江戸時代の春画も7割が同性のものだった事を考えると、
日本がいかに西洋よりも同性愛におおらかだったかわかりますね。」

Spindle+:「妙心寺という京都の歴史ある禅寺で反対はなかったのでしょうか?」
川上さん:「妙心寺派としてやるのはやはり難しいところもあり春光院としてやっています。」※1

Spindle+:「臨済宗のお寺ですが、他の宗派等でも問題ありませんか?」
川上さん:「全く問題ありません。キリスト教の方も式をされています。」
川上さん:「臨済宗は大乗仏教なのですが、大乗仏教の考え方は自身の成仏を求めるにあたり
苦行の中にある全ての生き物達を救いたいという利他の精神が基本です。
近年の日本は自己実現だけに囚われて、自分さえ幸せであれば良いという視野の狭い生き方をする人が
増えています。今一度利他の精神の重要性に目を向け広い視野で皆が幸せになる事を考えれば、
社会全体につながりをもたらし良い社会になっていくのではと考えています。」

川上さん:「困っている人を第一に考えるのがいつの時代も宗教の基本です。時代の流れに合わせて
宗教も在り方を変えていかなくてはいけません。お寺の檀家さんとの旧来の関係も大切ですが、
今宗教に求められている形を考えた時、同性婚やマインドフルネスは自然な流れだと思い取り組んでいます。」

Spindle+:「LGBTへの偏見のなくなる社会にするにはどうしていくべきでしょう?」
川上さん :「当事者以外の人にも自分たちと変わらないと共感を得ることがポイントだと思います。
そういう意味で最近の日本のLGBTパレードのあり方について考えることがあります。
奇抜な格好をしたコスプレパーティーに見える事があり、LGBT=変な人?に見えてしまうのではと心配になる事があります。」

Spindle+:「Spindle+もLGBTパレードに出ていますが、Spindle+としてはまず本人の「自分がおかしいんじゃないか?」
という心を解き放って普通に日常を過ごしている他の皆の存在に気が付いて欲しいと思っています。
一人ひとりではなかなか怖いのですが、仲間となら一緒に声をあげることができるかもしれない
という意味でパレードにも参加しています。メディアは”奇抜性”をピックアップしますが、
普通の人がちょっとずつ姿を見せていくことが日本で偏見をなくせる一歩だと私たちも考えています。」
川上さん:「そうですね。レズビアンの方はその辺を真面目に考えている人が多いので偏見をなくす活動の旗手として
期待しています。当事者以外、家族や子供もみんなで応援に行けるようなパレードの方が
その先に広がりがあると思います。会場で配られる冊子もいきなり男性の裸の写真だとなかなか
家族で応援しにくい雰囲気にもなりますし逆効果なのではないかと考えることもあります。」

Spindle+:「IGLTA※2にも加盟されていますが、京都は加盟されているところが多いですね?」
川上さん:「はい。京都には日本で初めてIGLTAに加盟した京都グランヴィアホテルの池内氏もおりますので。
ただ京都市としてはまだまだです。国際観光都市になる上で京都市には同性婚の問題にも
積極的に取り組んでいって欲しいと考えています。」

川上さん:「最近は国際結婚を”国際”をつけずただ結婚と言うようになってきましたが、
私は同性婚という言葉もなくなっていけばいいと思います。ただ現段階ではその言葉に意味があるものなので
つけています。同性愛が特別視されることなくフラットな扱いになっていくことを望んでいます。」

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同性婚だけでなく広い視野でもとても勉強になりいろいろ気づきのあるお話をありがとうございました!
式ができる本堂は築300年以上の歴史があります。
襖絵は狩野永岳作の月と雁、花鳥が描かれています。広いスペースを利用したい場合襖を開いて奥のスペースも利用できます。

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※1…妙心寺は日本最大の禅寺であり広大な敷地に40箇所を超える塔頭寺院が立ち並んでいます。
※2…国際ゲイ&レズビアン旅行協会。自治体としては奈良市が初めてIGLTAに加盟。

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