百合と文学

読書の秋です。
Spindle+はL向けアプリですが、たまにはアプリだけじゃなく古典文学なんていかがでしょうか。

皆さん吉屋信子という作家をご存じですか?
1896年(明治29年)生まれの作家で代表作「花物語」で人気作家となった方です。
この「花物語」は大正時代に少女画報で連載されていましたが、見事に百合ものなのです。

大正時代なんて百合とか同性愛とかレズビアンとか大丈夫な時代?と疑問に思いませんか?
大丈夫どころか「S(エス:特別な姉妹の意味)」として流行っていたそうです。
その証拠に花物語は昭和9年に映画化され、映画も少女達に大流行しシリーズ化したようです。
時代背景としては朝ドラ「花子とアン」と同時代。なぜ朝ドラがこの吉屋信子先生を取り上げないのか不思議なぐらい時代を切り開いていった売れっ子女流作家の代表です。

ちなみにこの時代のエスの憧れの定番は諏訪根自子さんというバイオリニストだったそうです。
参考(youtube)うーん、今見ても本当に美しいお姉さま!

 

私はこの明治、大正、昭和初期という同性愛とか自分らしさとかから物凄く遠いイメージしかない時代にこんな百合文化があったことがとても意外でしたが、もしかしたら団塊の世代ぐらいが一番アンチ同性愛思想なのかもしれません。
考えてみれば日本初のベストセラー小説は江戸時代の「東海道中膝栗毛」ですが、内容はバリバリのゲイものです。江戸、明治、大正ぐらいまでの日本は私たちが思っているよりジェンダレスな指向があったのかもしれません。

話を戻しますが吉屋信子先生は27歳で門馬千代さんという美しい数学教師の女性と出会い、その方とずっと一緒に暮らし、77歳で亡くなっています。
二人が晩年を過ごしたのは鎌倉で、今でも吉屋信子記念館として公開されています。
一般公開は4月,5月,6月と10月,11月の土曜のみなので、ぜひこの機会に足を運んでみて下さい。
お庭も広くとても素敵な場所でしたよ。入場は無料です。

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